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November 23, 2005

「カーテンコール」 藤井隆、買い!

☆☆☆ この映画って、現在のシーン、必要?それより回顧シーンの
藤井隆をもっと見せてよ。そんな感想を抱いてしまいます。
正直いって上映時期が「ALWAYS 三丁目の夕日」とぶつかった
不運もあって、
西の阪神の優勝が東のロッテの優勝で掻き消えてしまったように、
下関の30年代が東京の30年代の影に隠れてしまったみたいな
印象を受けます。
銀座の映画館は昔の映画ファンが大部分のようで
なんだかフィルムセンターみたいでした。
だからといって、見逃しちゃあもったいない。
藤井隆がものムチャクチャいいのです。
どこかもの哀しげな笑顔が
昭和の幕間芸人という役にぴったりはまって、
見ているだけで幸せなような悲しいような、
妙な気分に陥り、涙が出そうになります。
待合室のソファが、一人、二人、三人と増えていくのも
感動的だし、とにかくモノクロで描かれた昭和の部分は
「三丁目の夕日」に匹敵するくらいいい。
ただ、惜しむらくは、伊藤歩の登場する現在のシーンは
懐かしくもなければ新鮮でもなく、やっぱり現在のシーン、
必要だったのかなあ、という気もします。(彼女の演技も決して
悪くはなく、映画の構成の問題として)
ただ、そこに出てくる井上堯之がまたいい味出してます。
この映画、ひとことで言うと、
藤井隆vs井上堯之という普通の役者じゃない者どおしの
人間味合戦になってるのがおもしろい。
「ニュー・シネマ・パラダイス」ではないけれど、
藤井隆出演場面と井上堯之出演場面だけ、フィルムを切って
大切にしまっておきたい。
そんな映画です。

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November 20, 2005

「イン・ハー・シューズ」 野ブタ?

☆☆☆ みなさんはどう思いますか?あのお姉さん。
そんなにブスでした?
アメリカじゃあの程度の女性じゃもてないんだよ、というのなら
映画を見てた日本の女性の90%はどうすりゃいいんでしょう?
ねえ。
これはテレビの「野ブタ」にも通じる問題。
野ブタ、あのかわいさで、どうしてもてないんだか、
不思議。
ブスの役をブスじゃない女優がやるというのは
ドラマなんだからしょうがない、とは思うけど、でも、なにか
割り切れません。
じゃあ、映画の出来がひどかったかというと、
全然そんなことなくて、アメリカ映画の良質な伝統が
息づいた人情映画の名作だと思います。
CG大作大全盛の中、こういう映画こそ
もっともっと認められていいと思います。
それだけに、あのお姉さん。
30過ぎまで恋人ができないなんてとても見えないのですが。
みなさんはどう思いますか。

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November 06, 2005

「ALWAYS 三丁目の夕日」 なんといとしい東京タワー

☆☆☆☆ ビジュアルエフェクトというのは、それ自体が目的ではなく、
いかに物語に貢献しているか、という点で評価されるべきで、
たとえば、「スパイゾルゲ」でも一生懸命昔の東京を
再現していましたが、
物語があまりにも魅力に欠けていたため、
ビジュアルエフェクトだけがやたら目立つという
錯倒した結果になっていました。
そうなると、映画に血が通っていないという印象が残り、
寒々しい気分で映画館を出たことを覚えています。
それに対し、「ALWAYS」。
人情劇というのは、あまり好きではないのですが、
この場合はビジュアルエフェクトで再現された昭和の東京が
あまりにもすばらしい効果となり、
一歩間違えば安手なテレビドラマになりかねない物語が
胸に迫る物語へと、文字通り血が通う物語へと転換しました。
なんといとしい東京タワー!
ビジュアルエフェクトのひとつの到達点と言っては、
誉めすぎでしょうか。
俳優人も負けず劣らず、堤真一(ダディ!)から薬師丸ひろ子、
小雪から吉岡秀隆、堀北真希(野ブタ!)、小さな子供たちまでが
いとしい、いとしい好演を見せています。
みんなのその後が見てみたい。寅さんのように、
シリーズ化してほしい、というのはかなわぬ願いでしょうか。
観客も寅さんを見に来るような客層だったと思います。
そう、この映画には東宝マークより松竹マークのほうが
ふさわしいと思ったのは、僕だけでしょうか。

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