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September 27, 2005

「タッチ」 タッチ・アウト!

☆ だから言ったんです。若手監督はみんな「シンデレラマン」を
研究してから映画を撮れって。(「シンデレラマン」の項、参照)
同じスポーツ映画なのにこうも違うものかと愕然とします。
そりゃあ、「シンデレラマン」と比べちゃ可哀想だよ、と
いうかもしれませんが、こちとら自腹じゃ!
同じ1800円払っているんですよ。同じ感動与えてよ。
とにかく、話が雑。
「シンデレラマン」はこれでもかというくらいしつこく、しかも自然に
試合の意味を語りかけて観客をじっくり乗せていくのに、
「タッチ」の乗せ方は、ゆるい、ゆるい。
ライバルの描き方も、ゆるい、ゆるい。
しょせん、アイドル映画なんだから
このゆるさがいいんだよ、と言っているうちは日本映画に
進歩はありません。
犬童一心ほどの才能の持ち主を甘やかしてはいけません。
あの超傑作「二人が喋ってる」の監督ですよ!
あのちょい傑作「ジョゼと虎と魚たち」の監督ですよ!
あのプチ傑作「メゾン・ド・ヒミコ」の監督ですよ!
あのミニ駄作「黄泉がえり」の脚本家ですよ!(と、これは蛇足だったか)
志は高く持て!

p.s.原作のときも感じたけど、カッチャンってふんだりけったりの
人生じゃありませんか?

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September 24, 2005

「シンデレラマン」 知的なロッキー

☆☆☆☆

ボクシング映画といえば今年は「ミリオンダラーベイビー」。
でもあれはちょっと玄人好きのする映画。
万人向け正統派はこっち。
ロン・ハワードはいつもながら、教科書のようにツボを押さえた
演出で、誰もが納得の危なげない映画に仕上げています。
映画とは、ひとりよがりな映像を見せつけるものだと勘違いしている
某国の若手監督はいちどこういう映画を研究して、
プロの映画つくりとはどういうものなのか、会得してもらいたい
と思うほどです。
貧しい男がチャンピオンをめざすという話は、
むしろ「ロッキー」に近いのだけれど、
スタローンのバカっぽさに対してラッセル・クロウは
どこか知的な雰囲気が映画に品格をもたらして
文句のつけようがありません。
アカデミー賞級の映画だとは思いますが、
2年連続でボクシング映画が賞を取るなんて、ちょっと
考えられないかな。

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