「カナリア」 小鳥は飛べたのか
☆☆☆☆
「15分から開場します。チケットの番号順にご案内します」とか
言われて、受付付近で待ってたら、
15分しても何の案内もありません。
「まだですか」って聞いたら
「映画館は下の階ですよ」とか言われ、
あわてて行ったらもうみんな中に入ってるではありませんか。
渋谷の某映画館でのできごとです。
そんなことがあって、ケチがついた気分で観始めた
「カナリヤ」でしたが、これがなかなかの力作。
大人から捨てられた子供が主人公の
半ばドキュメンタリータッチな映画ということですぐに
「誰も知らない」を思い浮かべますが、甲乙つけがたい傑作。
主人公の男の子なんか、どちらの映画も立ち居振る舞いがそっくり。
大人なんかいなくたって子供は生きていくという姿勢もそっくり。
最後の髪の毛はちょっと理屈っぽくなっちゃったかなと思いますが、
「黄泉がえり」などという腑抜けた映画をつくった監督とは
思えない充実した出来栄えです。
小鳥が大きく空を飛んだ。そんな映画です。


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